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雑記

不定期報告・夏場所

大相撲夏場所が始まりました。

僕の今年のイチオシは御嶽海関です。

十両のときから群を抜いて強く、また名前がカッコよくてすぐに覚えてしまいました。

頑張れ、御嶽海。

 

 

 

ってことで追記です。

今日は新作の販売形式についての説明します。

 

新作は、R18のものと全年齢の二作品があります。

これらを、それぞれ単体販売とセット販売をする予定です。

ただし、このセットはDMMでの販売を現在予定していません。

セット品はそれぞれを購入するよりも安価になるように設定します。

 

 

また、作品の内容についてもこのたび見直しをしまして、

R18の単体販売では「トラック11以降」、すなわち『後日談』は含まないことになりました。

トラック1~10までの内容となります。

トラック11以降は完成次第、別個販売していく予定です。

しかし、セット品のほうにはトラック11以降も含める予定で、こちらは音声が完成次第、更新していく形を取ります。

 

それでは、以下にまとめます。

 

 

単体販売について。

こちらはファイル形式がMP3となります。

あまり音に拘らない、手軽さを好む人向けです。

カスタマイズフォルダも含みません。

MP3で容量削減ができるため、こちらはSE無フォルダを同梱します。

 

セット販売について。

こちらはファイル形式がWAVのみとなります。

MP3は同梱しません。

カスタマイズフォルダも含みません。

容量が20GBを超えるかもしれませんので、SE無フォルダは同梱しません。

また、トラック11以降が更新されます。

馬鹿デカい容量でも購入してくれたお礼として、特典を含みます。

特典の内容は、本品ではサブキャラクターとして登場する姪っ子の手コキトラックです。(長さは12分ほど)

こちらのセット品はDLsiteでのみのお取り扱いとなります。

(05/18現在の状況です)

 

 

以上です。

 

「WAVで販売したいけど容量が大きくなる…かといってMP3なんかで販売するのは」

というのをあれこれ考えた結果、セット品にのみWAV形式にすることになりました。

まあでもこのブログを見に来るようなコアな人は何も考えずにセット品に手を出すと思うのであまり関係ないと思う…。

一応セット品ということで、単体で買うよりもお値段お安くしますので、お手軽だと思います。

容量はほぼ確実に10GBを超えてくるのでダウンロードは全然お手軽じゃないですけどネ。

05/18現在、新作の編集フォルダは350GBを超えてるので、もしかしたら20GBも目じゃないかも、ふへへ…。

 

あ、カスタマイズトラックについてですけど、こちらはダウンロード販売での同梱は見送られることになりました。

前にTwitterにて呟いた「今後はプレス版云々」のプレス版には同梱する予定です。

どこかに通信物販を代行してくれるところがあるはずなので、そこで販売しようかなと模索中。

プレス版にはまた別の特典を設ける予定です。(姪っ子と優衣のダブル手コキを入れようかなーと)

 

あと、完成したらHPを更新して、Twitterのリツイート企画…って言ったらいいのかな、よくわからないんですけど、作品のリツイートをしてくれた人を対象に抽選でプレゼントあげるよ~ってのをやる予定です。

優衣役の森野めぐむさんにご協力いただいて、プレゼントはたっぷり用意できているのだ。そこは強か。

この森野めぐむさんにご協力いただいたナニか&プレス版をリツイート企画のプレゼントとしてやっていきたいなと思っています。

 

 

よし! 言いたかったことは全部言えた!

それではまた!

 

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2017/05/18 雑記   miura

新年のご挨拶

謹賀新年

旧年中は大変お世話に……あれ、去年は作品出してな――

――改めまして。

旧年中は大変お世話になりました。

どうぞ 本年も宜しくお願いいたします。

 

本年も……というか、本年こそって感じですね。

昨年の内にできると思っていた作品も結局今年まで持ち込んでしまいました。

現状を見るに、新作の完成は初夏あたりになってしまうかなあと。

 

寒い季節になると作業スピードが遅くなってしまいがちですよね。

早く春になってほしいものです。

 

ではでは、短い挨拶になりましたが、また次の更新に~。

2017/01/13 雑記   miura

近況報告・GW

GW終わっちゃいましたけど「GWの近況報告」です。

今年のGWはまったりと映画を見たりのんびり野球見たりして過ごしました。

毎年と同じだコレ。

毎日と同じだコレ。

そんなこんなでGWも終わりましたし、なかなか近況報告をしていなかったということもありまして久し振りの報告です。

 

 

同人サークルですし、新作のお話をしますね。

 

1.新作について その一

バイノーラルマイクを使った実験の意味合いも込めた作品「添い寝フレンド(仮)」。

脚本は一月中に完成するも、声優さんやイラストレイターさんとの折り合い付かず進展ないまま…およよ。

試しに書いた脚本ゆえに地の文なしの80kb程度の短いものなのに、未だに使われないまま放置というかなしみ。

三ヶ月経った今もまだ声優さん&イラストレイターさんは決まってません。なんてこった。

一体いつ進展するのか…。

一応予定としては、次に書く「しっかり者の妹 つづき」を書き終えてから「添い寝フレンド(仮)」の進展を開始するつもりです。

 

2.新作について その二

昨年末に発売した「しっかり者の妹と過ごす性的な一ヶ月」の続きモノ、「しっかり者の妹と過ごす性的な一ヶ月 つづき」。

前作では書き切れなかった「本番」や「告白」などを含めたストーリーで展開する全編バイノーラル収録の作品(予定)。

今回は、「これでしっかり者は本当の本当に終わるんだ!」という気持ちも込めて、「性的な内容」と「日常」の二つの作品を作ります。

(本当はひと作品にまとめたかったんですけど馬鹿みたいな総再生時間になるしそれに見合う値段設定が馬鹿高いので二つに分けます…(本当は三つ(小声)))

続きモノとして、手コキやフェラや脚コキや赤ちゃんプレイとか入れ込んだエロオンリーの「しっかり者の妹と過ごす性的な一ヶ月 つづき」と、

しっかり者の妹「優衣」と過ごすごく普通の日常、耳かきや添い寝や料理や将棋やら入れたノーエロの「しっかり者の妹と過ごす日々」、

これを作ります。

これら二つをセットにしたものも出そうと思うので、実際は三つの作品申請になるかと。

大好きなキャラクターなので引っ張ってきましたけど、ここで作品としては終了させる! させるのだ!

……まあ作るときは作ると思いますけどね。

 

あと、「ハイレゾでどうか! どうかお願い!」という無謀なことを仰るリスナーの方がいらしたので、

ハイレゾ版も別個で用意する…かも。

とは言っても、たぶん10時間近い作品になるのでハイレゾにしたら何GBになるかはお察しの通り。

(10、20GBじゃ足りないよ。全然足りないよ)

ハイレゾで出すときはきっとFLACとかの軽いもので出して、皆さんにWAVに変換してもらう感じになるかな。

そうしないと容量がやばい。そうしてもヤバいのに。

 

ハイレゾの波に乗り切れないのが妄想研究所の作品ですよ、とほほ。

 

 

 

さて、近況報告はこんな感じです。

「しっかり者の妹」に関してですが、今は続きモノのほうは残りワンシーンで書き終える感じの状況です。

何か「しっかり者の妹」に関して、「こんなプレイがほしい!」というのがありましたら、今月中であれば参考にすることができるのでどこからでもご連絡下さい。

もう僕の想像力じゃ「授乳手コキ」くらいしか思い浮かばないよ…。

 

ではでは、この辺で~。

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2016/05/10 雑記   miura

「学校で話さないけど同じ地区の幼馴染にお見舞いをするお話」

どこかで使おう使おうと思いながら書き溜めていたんですけど、

なんかどこにも使う機会がないような気がしてきたので……。

名前を決めていないから「〇〇」表記の名前無しの書き方ですけど、

楽しんでいただければ幸いです。

 

設定としては、一ヶ月に一度くらい話すかも?くらいの仲の幼馴染の家に報告なしでお見舞いに行く話です。

主人公は結構からかい上手。

幼馴染は主人公を見るとすぐに目を逸らしてそそくさと逃げるので、

主人公には「なんでこいつ俺のこと怖がっているんだろう?」と思われています。

あと幼馴染は身長が低いので、「チビ」とか「小さい」とか「子供っぽい」とか言われるのが嫌いで敏感です。

 

ってことで、どうぞ!

 

 

 

 元々は二世帯住宅だった小古い感じの一軒家。

 どことなく昭和の香りをさせるこの家がアイツの自宅。

 カメラも付いていないインターホンを押す。

 安っぽいチャイム音。

 確か、両親は共働きだったはず。

 家の中にはアイツしかいないだろう。

 となれば、一度のチャイムに簡単に反応するとは思えない。

 もう一度押す。

 しばらくして、もう一度。

 これだけ押せば、重要な用事で来ているということが伝わるはず。

 誰もいない家のなか、仕方ないとばかりに対応するはず。

 ぶつっという音が聞こえた。

「『……はい』」

 電子音で劣化された掠れ声は一層ひどさを感じさせた。

「宅配便です」

「『あー……はい』」

 なんだ、宅配便か。なら不在届けをおいてさっさと帰れよ。

 なんてことは少し頭を働かせればわかることだが、どうせ回らない頭
 では疑問にも思わないだろう。

 玄関扉の奥から聞こえる床の軋む音に遅れて、鍵が回される。

 扉の隙間から乱れた髪が這い出てくる。

「おまたせしまし――」

「よう」

 閉まる。

「ちょっと」

 あんにゃろう、顔を見るなり閉めやがった。

 家の中から転倒したような大きな音がする。

 玄関に戻ってくるつもりはないようだ。

 さて、どうしたものか。

「ん」

 鍵……。

 閉めた様子はなかった。

 ドアノブを捻る。

 手ごたえはない。

「お邪魔しまーす」

 遠慮なく玄関へ踏み込むと、視線の先で廊下を這うアイツの姿があった。

「貞子か」

「な、なっんで」

「お見舞いにきた」

「頼んでない、っ」

「頼まれた覚えはないな」

 靴を脱ぐ。

「あ、上がるなっ。帰ってっ」

「そうは言われても、もう靴脱いじまったし」

「じゃあ、そこから動かないで」

「ははは、玄関に突っ立ってろって? 馬鹿じゃねーの?」

「いいからっ、来ないでっ」

 重たい腕を懸命に動かして顔やら髪やらを必死に隠そうとしている。

「部屋に戻るの手伝ってやるよ」

「いい、構うな」

「まあまあ、そう遠慮せず」

「だから、動くなってのっ」

 構わず近寄る。

 大して進んでいなかったので、あっという間に距離は詰まった。

 腕で顔を隠すのは諦めたのか、正座して顔を伏せてしまった。

「まるで防災訓練だな」

「……」

「見られるのが嫌なのか?」

「……そりゃ、ぼさぼさだし……すっぴんだし」

「そっちじゃなくて、部屋のほう」

「あぁ、私の容姿には興味なしですか……」

「今さらお前の普段通りの格好を知ってもなにも思わんよ」

「褒め言葉?」

「どうとでも取れ」

 脇に手を添える。

「うわ、こら」

 覇気のない声で抵抗を示す。

 身体の反応も鈍い代わりに全体重が手にかかってくる。

 それでも予想以上の軽さに思わず声が出る。

「子供みたいだな」

「普通に軽いって言って。傷付く」

「風邪を引いてるっていうのに、いちいち細かいことに反応するんだな」

「私にとっちゃ細かいことじゃないもん」

「もういい、喋るな」

 ……

 そのまま脇から体を持ち上げて歩いていたが、「屈辱的」との言葉に
 よって手を引くだけに変わった。

 風邪によって火照った顔を俯かせ、導かれるがままに階段を上る。

 手を引く間は力なく手を握ってきていて、風邪の深刻度が伝わってくる
 ようだった。

「意外と辛そうだな」

 ベッドに寝かせながら言った。

「学校も休みましたし」

 それだけ風邪にしては重症だって言いたいんだろう。

 布団や毛布を肩まで上げてやると、ずずずと体が動き、鼻まで布団に隠
 してしまう。

 そのまま一つ二つと軽い咳をする。

「……移しちゃうと悪いからさ」

 視線は相変わらずそっぽを向いたまま。

 じっと目を見てやればやるほど視線は合いそうにない。

「帰れって?」

「うん」

「そか」

 素っ気なく返す。

 聞く耳を持ちませんよ、という感じで。

 そうやってここに残ろうとする意思を暗に伝える。

「……」

「……」

 伝わったかなっていうくらい間をおいてから……

「じゃ帰ろっかなぁ」

「え」

 すくっと立ち上がると、視線があった。

 じっと見つめ返してやると、視線が逸れる。

「嫌い」

「いきなりだな」

「こっちは病人だぞ。なんでからかおうとすんの」

「こんなときだけ普段と違うって気持ち悪いだろう?」

「余計イライラするだけだから」

「そりゃすまんかった」

 もう一度、同じ場所に腰を下ろす。

「熱は?」

「……さん、じゅ…………えっと、何度だったかな」

「ついでに測っとこうか」

「あぁ、うん」

 すいっと布団の横から手が伸びる。

「机のペン立ての中にあるから」

「へえ」

「……」

「……」

「……」

「唸りながら睨むな」

「とってください」

「はーいよ」

 体温計を手渡す。

「全然献身的じゃない」

「献身的なのがお好みで?」

「そりゃそうでしょうよ。なるべくなら喋らずにやり取りしたいよ」

「確かにな」

 もぞもぞと布団が蠢く。

 脇で体温を測るタイプか。

 ありきたりでつまらんな。

「じゃあ、このタイミングで。お見舞い品を進上しよう」

「え、ホントに? なんか悪いなぁ」

「まあ気にすんな。大したもんじゃない」

「見せる前から気分下げさせないでよ」

 憎み口は無視する。

「ん、ほらよ」

「……なにこれ」

「見てわからないか? 駄菓子」

「なんで駄菓子」

「安かったから」

「あのさ……いや、もう何も言うまい」

「まだまだあるぞ」

「もう何も期待できないんだけど……」

「はいこれ。熱奪うシート」

「あ……意外と有り難い品」

「風邪引いた連中に対してハズレはないからな」

「手堅いところついたな」

「で、最後の一品」

「上げておいて下げるんでしょ? 知ってる知ってる」

「ほれ」

 布の塊を手渡す。

「……なにこれ」

「なんだっけ?」

「なにそれ、自分で持ってきておいて」

 訝しむ顔をする。

「まあ……お守りみたいなもんじゃないか」

「お守り……」

 布団からちょこんと覗いた指先が塊をひっくり返す。

「あ……」

 そこに書かれた拙い感じの「ガンバレ」の文字を見て、はっと顔
 を変えた。

「これって……」

「なんなんだろうな、それ」

「いや、なんなんだろうなって、おい。忘れたの?」

「んー……?」

「いやいや、忘れてたらこんなタイミングで持ってこないでしょ」

「んー……」

「あぁ、はい。もういいです。どうしても惚けたいんですね、はいはい」

 諦めたように溜息をついて、きゅっと塊を握った。

 少し緩んだ頬を隠すように顔を布団に埋めていくのが見えた。

 この塊は、いわゆる『お守り』だ。

 風邪を引いた者への気持ちを込めた『お守り』。

 他人へのお見舞いに物を買えるほど経済的に豊かでないお年頃だった
 ときに、考えに考え抜いたものがこれだった。

 使い捨てではなく使い回せるというのもポイントで、貰った人は別の人
 が風邪を引いたらコイツを渡していた。

 貰った人間が立て続けに風邪を引いたときのことを考えていないところ
 が子供らしい。

 家の自室の中にぶらぶらとしていたのを引っ張ってきたのだ。

「……まだ持ってたんだ」

「あまり部屋は弄らないんだよな」

「そっか。……じゃあいま行っても、あんま変わってなさそうだね」

「小物はちょろっと増えたかもしれんぞ」

「そりゃ増えるでしょ。私だって……あー、いい。あんまじろじろ見るな」

「そう言われると見たくなる」

「もー」

「ははは」

 他愛のない会話。

 学校では決して見せないお互いの態度だ。

 いや、前までの学校では見せていただろう。

 今だけ異なっている。

 ぴぴぴと計測結果を知らせる電子音が響く。

「何度だ?」

「んーっと」

 疲れ眼が取り出した体温計を睨む。

「三十八度六分」

「ふうん。大したことないな」

「ばか」

 体温計を受け取り、ペン立てに直してやる。

 その間に冷えシートを開封していた。

 一枚取り出すと、慣れたようすで額に貼る。

 髪の毛が何本も巻き込まれていた。

「うーっ、つべたい」

「下手くそか」

「なにが」

「髪の毛はさんでる。しかも全然真ん中じゃない」

「いちいちうるさいなぁもう」

「貼ってやる」

 腰を浮かせる。

「え、えっ。い゛、いいでぃす」

「なんだ、献身的なのがいいとか言ってたくせに」

「いきなり献身的になられても、心の準備が」

「よしわかった。じゃあ三秒待ってやる」

「いちにさん。はい待った、じっとしてろ」

「待ってないっ!」

 無視して額に手を伸ばす。

 予告しているにも関わらずびっくりしたように肩を竦めて目
 を瞑った。

「別に目つぶししようとは思ってないぞ」

「思ってないから。わざわざ恐怖心与えようとしないでください」

 会話を続けながらそっとシートを剥がす。

 シートにくっつく髪の毛を取り除き、前額を手で撫でる。

 肩が大袈裟に反応する。

 額に乗る髪の毛を払う。

 ぴくりと動く。

 払う。

 動く。

 もう一度払う。

 また動く。

「……なにしてる」

「おでこ撫でてる」

「撫でる必要なくない」

「……そうだな」

 軽く笑ってみせて、張る作業に移る。

 別に時間の掛かる作業じゃない、額の中心とシートの中心を合わ
 せて張ればいいだけの話。

 それなのに目をキツく閉じて眉間に深いシワを作っている。

「顔の力を抜いて」

「……はい」

 ふっと穏やかな表情に戻ったところでシートを貼ってやる。

 一瞬の作業だ。

「……貼れた?」

 不安そうに目蓋を開く。

「うむ、完璧」

「そっか。……ありがと」

「なんの」

 意味もなく額を撫でてやる。

「……」

 不思議そうに己の額の上を滑る手を見つめる。

 口が開き、文句を一つを言おうとして……閉じられた。

「……」

 何か、この行為に対する苦言や詰問があるのとばかり思っていた。

 何も言われないとなると、この行為の止めどころを見失ってしまうわけで。

 ……額を撫でる。

 心地よさそうな吐息を漏らす。

 戸惑うようにあちこちに向いていた視線も、じっとこちらに定まった。

 目が合う。

 いつもなら俺となるべく目を合わせまいとしている○○。

 いつ外すのだろうと見つめ返していても、外す素振りはない。

 妙な雰囲気。

 堪らなくなって、俺のほうから適当な言い訳を出す。

「眠れるか?」

「ん……眠れる、というか……なんというか」

「変な感じ……気持ちは落ち着いてるんだけど、わさわさしてるっていうか……。
 ……あー、うぅん、なんでもない」

 ここで視線は外れた。

 キリがいいので、俺も撫でる手を引っ込める。

「何かしてほしいことはあるか?」

 額を撫でる代わりに、という質問。

「んー……」

「……じゃあ、あの……お母さんが帰ってくるまで、傍にい……」

「あ、いや、なんでもない。別のにする」

「ん? 別にそれでもいいぞ?」

「いや、そんなことされたらさ、お母さんとアンタを鉢合わせることになるじゃんか」

「なんか問題があるか?」

「冷やかされるのが目に見えてるから」

「あー、はいはい」

 昔馴染みとは言え、男が娘にお見舞いに来るなんて滅多なことじゃない。

 ましてや、少々疎遠気味な相手だ。

 家庭の話題としては持って来いだろう。

「じゃあどうする? 宿題でも代わりにしておこうか?」

「なかなか魅力的な提案だけど、それは遠慮しておく」

 うーんうーんと唸る。

「……じゃあ、さ」

「今日の出来事を教えてよ。朝から、ここに来るまでの」

「学校の出来事をか? そんなに面白いことはなかったぞ」

「学校の出来事じゃなくて、アンタの一日。
 朝起きて、ご飯食べて、学校に来て、私の家に来て……その一日を話して」

「そんなの聞いてどうするんだ。論文でも書くつもりか」

「どうでもいいことだから話してほしいの。あまり興味がないような、
 食いつきにくい話だから聞きたいの」

「どうせ聞き流すような内容だろうし、私がラクだから」

「……なるほど」

「わかった。……じゃあ、今朝のこと。
 今朝起きたのは、いつも通り、七時の十分前で――」

 ……

 ――ガチャ……

「ん」

 階下からした音。

 ただいま、だろうか。声も聞こえた。

「どうしたの……?」

 熱に浮かされたような表情の○○。

 周囲への意識が散漫になっているようだ。

「帰ってきたみたいだな」

「え……」

「ちょいと長居し過ぎたか」

「あ、ぁ……あ」

 トッ、トッ……と、階段を上る音が聞こえる。

「か、隠れてっ」

「別にいいだろう。諦めて冷やかされればいい」

「駄目っ、絶対に駄目っ。お願いだからクローゼットに隠れてっ」

「いや――」

「早くっ」

 必死の形相。

 これ以上やると、無理を押して扉を押さえ付けにいきそうだ。

 仕方なくクローゼットに入ってやる。

 スライド式でよかった、内側から閉めるのが容易だ。

 数瞬遅れて、扉がノックされる。

 ドアノブが回され、部屋に入る足音がする。

 息を殺す。

 バレても構わないが、取りあえずはアイツの意思だ。素直に従ってやろう。

「体調はどう?」

「まだ熱は出てる」

「そう。明日も学校は無理かねぇ」

「あれ、おでこどうしたの」

「えっ……あ」

「そんなのお母さん買っておいた?」

「いや、あー……うん。探したらあった」

「へぇ……」

「そのお菓子は」

「うっ……。ひ、秘蔵のお菓子」

「あら、珍しいお守り」

「なんでさっきから確信ばっかついてくるかなぁっ」

「さぁ? なんでだろうね?」

「玄関に見慣れない靴があったからかなあ?」

「あぁぁ……」

 なんだ、バレてるじゃないか。

「どこに隠したの?」

「知らない」

「そっか。じゃあ○○が家で普段どんなこと話してるのかここで言っても」

「言ったら殺す絶対殺すからホントに許さないマジで」

「ふふ、はいはい」

 足音が近づいてくる。

「じゃ、おばさんは下りるから。また来てあげてね」

「……」

 全部お見通しというわけだ。

 母親というものは末恐ろしいものだ。

 ○○に一言残すと、さっさと出ていってしまった。

 廊下を歩き、階段を下る音も聞こえたところで、俺は戸を押した。

「バレてたな」

 ○○の姿はない。

 代わりに、丸く盛り上がった布団だけが見えた。

「何してる」

 蹴る。

「……蹴るな」

 もぞもぞと顔だけが出てくる。

「母親に隠し事をしようとしたのが間違いだったみたいだな」

「ホントそれ。エスパーかよぉ」

「俺が誰なのかも解ってるのかね」

「靴だけでそこまで判断してはないと思いたい……けど」

 握られた右手を軽く開き、手のひらのお守りを見つめる。

「これのことをどこまで憶えてるかによるね……。リビングで縫ったから、
 知らないってことはないもんなぁ」

「ウチの親はボケ始めてるけど、そっちは?」

「半々。ボケてるって感じるときもあれば、まだまだ現役だなって思うときもある」

「嬉しいような、悲しいような」

「ボケていて欲しいって思ったのは初めてだぁ……」

 ……

 荷物をまとめて、俺は玄関にいた。

「明日は?」

「うーん……明日になってみないとわかんない。まずは熱が下がらないと……」

「そうか」

「じゃあ、明日も」

「もう来るな……」

「フリだな。わかり易い」

「ばか。死んじゃえ」

 笑いながら靴を履く。

「心配しなくても、もう行かんよ。お守りがなきゃ行く理由がない」

「あぁ……そう」

「それじゃ……お邪魔しましたー!」

「ちょ」

「『はーい』」

「はは。返事がきた」

「いいから帰れっ」

 玄関でごそごそしてるのに姿を見せないのは、母親なりの娘への気遣いだろう。

 その優しさを○○も感じ取っているはずだ。

「じゃあな」

 玄関の外まで出ようとする○○を制して、扉を閉める。

 外は少し肌寒い。

 黄金色の空を見上げて、数歩。

 道路まで歩んだところで振り返れば、
 玄関を少し開けて顔を覗かせている○○が見えた。

 俺の視線に気付き、ちょいっと閉めて顔を隠す。

 軽く手を振ってやると、気持ちばかり戸を開き、ひらひらと手を振り返した。

 表情はよく見えない。

 それでも、なんとなく……本当になんとなくだが。

 ○○は、微笑んでいるように見えた。

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2016/03/30 雑記   miura

謹賀新年

明けましておめでとうございます。

旧年中はお世話になりました。

今年もよろしくお願いします。

 

昨年は四つの作品を出すことができました。

3つ、3つ、4つ…と来ていますので、今年は4つ作品ができればいいかなぁと。

それでは追記です。

 

 

今年のこれからについて。

いま制作中の、「バイノーラルマイクで色々してみる作品」と「しっかり者の妹 つづき」が今年中に出す予定のものです。

他になに作ろうかなぁ…。バイノーラルマイクを使ってユキの続きモノでも作れたらいいなーと思ってたり。

ユキが幸せそうなところを描けていないので、「しっかり者の妹 スピンオフ」と似たように、エロメイン+バイノーラルマイクであれこれって感じでしょうか。

 

去年の秋ごろに考えていた「不良幼馴染にアプローチを掛けてみる」ですが、残念ながら制作は停滞中です。

『疎遠になった不良女にアプローチを掛けるとか並大抵のことじゃないしなあ』とか『じゃあいっそ不良女と仲の良い設定で』とか考えましたけど、うまく決まらない感じで。

現段階では、

 主人公は優等生で成績も優秀だが、不良女と幼馴染で仲が今でも続いているというのがネック。

 中学まで、不良女が主人公を無理やりひっぱるように悪さをしていたが、

 教師から「〇〇(主人公)が迷惑してる。アイツの将来まで壊すな」と言われて疎遠に。

 『アイツも楽しんでるものと勝手に思っていたけど、優しいアイツの性格ゆえに断れずにいたのかも……』

 今まで自分勝手に過ごしていたのを反省して、主人公に相談もせずに距離を置いた。

そんな感じの仲で行こうと思っています。

だけど、そこへアプローチを掛けにいくのはいいんですけど、不良女が簡単にデレたら面白くないし、じゃあどういう展開でデレさせればいいのかも結論付けられなくて…。

 

とりあえず、設定と入りだけ決めて寝かせようかなと。

勇者物語も、あれは設定と入りを決めてから書き始めるまで一年間寝かせてました。

寝かせると書きたいことが簡単に浮かんでくるようになるときがあるんですよ。

今回もそんな感じで置いておこうかなと。

もしかしたら数ヶ月後にふっと書き始めるかもしれませんので、長く待っていただければ。

 

 

ネタ切れってわけではないんですが、書きたい話っていうのがなかなか浮かんでこなくなってきたみたいで…。

「こんな話が聞きたいな~」っていうのがありましたら、いつでもどこからでもどうぞ!

いまは「お嬢様にいじめられている執事だけどこんなお邸は辞めてやる」ってのを書きたいと思ってたり。

でも一体どうやってエロに繋げればいいんだろう…。

SSなネタばかりが浮かんできてしまって困っちゃいますね。

 

 

てなわけで、近況報告を兼ねた新年のご挨拶でした!

今年はバイノーラルマイクを使った様々な作品を手掛けていきますので、どうぞよろしゅう!

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2016/01/06 雑記   miura
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第十二作目『しっかり者の妹と過ごす性的な一ヶ月 つづき』 - 妄想研究所